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iPhone のロードマップと戦略(後編)

29 June 2009 | iPhone
iPhone 3GS

iPhone 3GS


(以下は全くもって私の想像と妄想だけで書いた記事)
 
こうして、iPhone 3GSは、コストを抑え、煩雑さの問題をクリアしつつ、「高速化と多機能化」を果たした。
同時に、iPhoneのロードマップを円滑に歩むためには、ユーザーに「iPhoneを使い続けてもらう」必要がある。app Storeや、iTunes Storeからの収益を得るためにも。ここからは事業戦略そのものだ。

普通、ユーザーはdocomo(例えばの話)と契約したら余程のことがない限り、SoftBank(例えばの話)に変更はしないだろう。(私はiPhone 3GがSoftBankから出たことが余程のことだったので変更したが)だが、docomoが発売する機種であればSONY製からPanasonic製に変更することは簡単に行われる。Appleとすれば、通信業者がどこだろうと大した問題ではない。「iPhone」を使って欲しいのだ。Appleは、ここを重要視している。そのためにAppleは「ユーザのデータをどう扱うか」に目を付けた。

データの円滑な移行。
機種変更をするたびに、データを入れ直したり、電話帳を呼び出す手順や、メールを送るための手順を覚えることに、ユーザーはうんざりしている。新しもの好きの私だってうんざりだ。時間がもったいない。ましてや購入した曲を引き継げないなんてどうかしている。携帯電話が新しくなって嬉しいのはほんの数日だ。あとは、それまでと同じように、電話として使い、メールを送受信するだけだ。しかし、iPhone は1年前に買ったiPhoneのOSをバージョンアップさせることで、新しい機能を追加させることが出来る。当然電話帳などのデータはそのままだ。

iTunesやMobileMeを使ったデータの同期とバックアップ。
さらに、iPhone 3GからiPhone 3GSへの機種変更なら、iTunesにバックアップされたデータを復元することで、データはほぼ100%完全に同じものを移行(引越)が出来る。使い勝手は今までと同じ。何も迷うことはない。いつもと同じボタンを押せば電話が繋がるし、メールも送ることが出来る。iPhone の素晴らしいところは、改めて言うまでもなくOSが進化するところだ。これは間違いない。

Appleと契約した通信業者が、SoftBankからdocomoへ変わろうが、データそのものはMacやPCに入っている。ユーザーが大事なのは、電話機そのものではない。中に入っている情報だ。「いつか行う機種変更」をスムーズにスマートに行う手段として、iTunes や、MobileMeを提供している。何とも抜かりがない戦略だ。

既存のユーザーへの「もてなし」にも抜かりがない。
iPhone OS 3.0では、前述の「Cut, copy & paste」をはじめ、様々な機能が増えたが、そのiPhone OS 3.0を、iPhone 3GS 発売直前にもかかわらずiPhone 3Gユーザーに無償でアップデートを提供することが出来たのは、開発費その他を想像すると非常に太っ腹だ。これはiPhone 3GSに余程の自信がない限り、出来ないことだろう。普通なら株主総会で突っ込まれるところだ。個人的にはあれだけのバージョンアップならば有償でも構わないと思っている。その収益で更に使いやすいOSに進化していくなら、喜んでお支払いする。
ユーザーを増やすために安売りはするが、iPhone 3Gを1年も使い続けている既存のユーザーは据え置きにするどこかさんとは大違いだ。既存のネットワーク、回線を強化してユーザーを増やすことの方が、大切なもてなしだと思うが言い過ぎだろうか。見てくればかり真似していないで本質を見習って欲しい。いや、こんな事を書きたかったのではない。本題へ。

「後発は何の問題もない。良い物を出せばユーザーは買い換える」
このことをAppleはよく知っているし、その良いものを開発するために努力をしていることが手にとって分かる。それがiPhoneだ。iPodでも証明されている。

機種変更してもデータの移行や、使い方を改めて覚え直さなくても良い事がユーザーの間に浸透していけば、「これからもiPhone。ずっとiPhone。」となるだろう。文化による携帯に対する考え方の違いなど、もうどうで良い。おサイフ携帯が使えることより、私は安心してデータを引き継ぐことが出来る方がよっぽどマシだ。これからもユーザーを増やし、利益を上げ、更により良い新製品の開発を行い、どんどん我々に提供して欲しい。

こんな風に考えるのは、何度か売却や倒産の危機にさらされたAppleを見てきたからだろうか。
「どうぞ利益を上げていただき、安定した経営をして、これからも私たちをワクワクさせて下さい」と願う企業は他にない。

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